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■初めての市政報告会
■当選報告インタビュー2005年7月 ■2005年始動! 新年の抱負を語る ■選挙を振り返って2004年12月 ■Q&A 那覇について
■米軍ヘリ墜落.... ■がじまるの木 ■マニフェストは届いたか ■マニフェストが日本の... ■ペリー来琉以来の.... ■仕次の文化 ■選挙区概要
■さとうきび畑の,... ■多文化共生と... ■汐見 稔幸....
■就業体験を通した... ■雇用フォーラム... ■外国人労働者...前編 ■外国人労働者...後編 |
汐見稔幸先生講演会 非常に感銘を受けた講演です。私の考えともぴったり重なり、心に残る言葉が数多くありました。話の概要をご紹介します。(上里理恵子) 汐見稔幸先生講演会 あおぞら保育園にて ■ 幼少期に本当に必要なこととは アメリカで、大学の若手数学者に早期教育に関するアンケートをとったところ、「早期教育を受けた」という人は、なんと0%!逆に、共通する回答は、「子供の頃はた くさん遊んでとにかく楽しかった」ということ。知的な発達という側面だけでなく、人間の成長にとって、幼少期に「楽しかった」という思い出をたくさん持つことがどれだけ大切か、ということを訴えたいのです。 ■今は子育てしにくい時代 昔、私達が子供だった頃は、子どもは昼間、地域社会に「放牧」されていました。年齢の異なる近所の子ども達と駆け回って遊び、そして出入り自由の「厩舎」に出入りして遊び・・・夕食時に呼ばれて初めて自宅に戻る。地域社会の中で存分に人と触れ合い、自然と触れ合い、好奇心を刺激され、探究心を満たすことが子供の当たり前の姿でした。 今は母親が一人で、家の中で、子供を育てているようなものです。地域社会がみんなでやっていたことを、たった一人で、しかも家という囲われた場所で行おうとするのですから、そもそも無理があるのです。これは大人にとっても子供にとっても、大変なことです。 ■父親の役割 江戸時代に日本を訪れたヨーロッパ人が非常に驚いた日本の習俗のひとつに、「父親の子育て」があります。実際、明治のある時期までは、父親は育児に、かなり参加していた・・・というより、育児の責任は父親にあったのです。母親は家事に、仕事(農業や商売など)に忙しい。子供のおしめを換える、泣く子をあやす、遊び相手になるなど、子育ての責任と実労は父親が担うものでした。当然のことですが、おっぱいをあげること以外は、全て他の人でもできるのです。出産も座位が主流でしたから、父親が後ろから母親をがっしりと支え、共同作業で出産していたともいえます。 その様相が変わってきたのは、大正の終わり、そして本当にやらなくなったのは戦後でしょう。サラリーマン世帯が増え、職場と家庭の距離が遠くなり、父親が会社という擬似家族にとりこまれ、自身の家族との距離が遠くなったことが原因ではないかと考えられます。 こうして、労働形態の変化が、子育ての形態の変化につながったのですが、それを今は母親が一人で抱え込むという状況がある。無理があるのは当然です。 ■ 子育てにはモデルが必要 もっと子育てに関わって欲しい、と母親が願ったとして、それに応えることのできる父親がどれだけいるでしょうか。今の父親は、自分が父親に育てられた記憶があまりないかもしれません。「お父さんとこんなことして楽しかった!」という楽しい思い出の蓄積がない、ということです。 人は、自分の子供を育てるとき、自分の親をモデルにします。「自分が子供の頃どう育てられたか」が子育ての指標になるのです。父親がかかわることの少ない子どもが父親になったとき、戸惑うのは当然ともいえます。やってもらったことのないことをするのは大変です。ですから、その父親が頑張ってしたことに対しては、感謝してあげてほしいと思います。 ■ 身体は使わなければ育たない 子どもにとって「子ども時代の楽しい思い出」は人生をつくる基礎、土台となるものです。 身体の使い方は身体が覚えます。小脳は“楽しく覚えた”ことは忘れません。幼少期、生活の中で好奇心いっぱいに身体を動かす。それは、「生活を手作りできる力」の基礎になります。それは、「人生を手作りできる力」、自分の人生を自分で楽しくする力となるのです。 子どもが「好奇心いっぱいに遊ぶ」「一生懸命遊ぶ」環境を保障してあげるのが親の務めではないでしょうか。しかし、母親一人では無理です。カップルなら父親が、シングルなら保育園などの仲間で協力して子育てしていく必要があるでしょう。 ■ 子ども時代(少年少女期)の重要性 人生はずいぶん長くなりました。しかし、幼児期の長さは変わりません。そして身体的な思春期の始まりは早くなっています。短くなったのは子ども時代(学童期、少年少女期)です。 幼児期は親に与えられた世界で遊びます。学童期は子ども同士、親の知らない世界で一生懸命遊びます。大人の世界を気にせず、ただひたすら自分の楽しさを追求する時期なのです。それがその後の人生の重要な土台となるのです。 そういう重要な時期をゆっくり過ごすことができなくなったことで、子ども達は苦しんでいます。身体の思春期は早くなりましたが、心が追いつきません。そこへ、社会が子ども達を大人の世界に追い立てます。心と身体のアンバランスに苦しむ子ども達は、見掛け倒しの「大人」をまとうことで何とかバランスを取ろうともがきます。それを食いものにする社会。全て私たち、大人の責任です。 子供時代が大事にされない社会は、不幸です。その時期がその後の人生にとってどれだけ重要なものかを考えると、自ずとわかることです。皆さん、子どもが子どもらしく遊ぶ時間をもっと大事にしてあげてください。日々の生活の中で、自然の中で、夢中になって思い切り身体を動かし、大人になって回想しても「楽しかった!!」とワクワクできるような思い出をたくさんつくってあげてください。それが子供たちの生きる力となるのです。 汐見稔幸先生:東京大学大学院、教育学研究科、教授。専門は教育学、子どもの発達的人間学(教育人間学)、特にことばと人間形成。 <育児・幼児教育関係の主な著書> 『幼児の文字教育』(大月書店) 『いきいき小学生』(大月書店) 『元気が出る中学生の本』(大月書店) 『素敵な子育てしませんか』(旬報社) 『年齢別保育実践シリ‐ズ』保育園編・幼稚園編(編著、旬報社) 『このままでいいのか、超早期教育』(大月書店) 他多数 上里理恵子(上里ただし夫人):1971年生まれ。幼児教育が専門。大学時代より、子供が抑圧されることなく伸び伸びと成長するにはどうしたら良いか、熱心に研究。シュタイナー系幼稚園他、障害児福祉施設などでも経験を積む。 |
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